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PESとリップスライム脱退の真相はいじめ?確執の全貌と現在の活動

黒崎 灯里 黒崎 灯里 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
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平成の日本のヒップホップシーンを牽引し、数々のヒットチューンで国民的人気を博したRIP SLYME(リップスライム)。2018年の活動休止から時を経て、グループが3人体制で再始動を果たす一方、サウンドの要であったMC・PES(ペス)の脱退を巡る衝撃的な告発劇は、音楽界に大きな激震を走らせました。

表向きの華やかなサマーアンセムや軽快なマイクリレーの裏で、一体何が起きていたのでしょうか。ファンの間で長年囁かれていた不仲説や「いじめ」疑惑、そしてSNS上で突如明かされた確執の決定打について、客観的な証言記録とタイムラインをもとにその全貌を解き明かします。

【脱退の真相】2017年の極秘離脱と2021年のインスタ告発劇

pesリップスライム

RIP SLYMEが事実上の活動休止に追い込まれた発端は、2017年4月に報じられた元メンバー・SUの不倫スキャンダルでした。世間一般には「メンバーの不祥事による連帯責任での活動休止」と受け止められていましたが、事態の根底は遥かに深刻でした。PESはグループが正式に活動休止を発表した2018年10月よりも1年以上前、2017年9月の段階でグループを脱退し、所属事務所(田辺エージェンシー)も退社していたのです。

この事実が白日の下に晒されたのは、脱退から約4年が経過した2021年10月下旬のことでした。残されたメンバーであるRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名がYouTubeチャンネルを開設し、生配信の中で「PESやSUにも声をかけている」「また一緒にやりたい」といった発言を繰り返したことが引き金となりました。

配信を見たファンから「なぜリップスライムに戻らないのか」「早く合流してほしい」というメッセージがPES個人のInstagramに殺到。精神的に追い詰められたPESは、自身のコメント欄および公式サイトで次のような痛切な声明を発表しました。

「2017年9月に足を洗いました。彼らとは関わりたくありません」
「何度も話し合いを求め、謝罪を要求したが完全に無視され、ブロックされた」
「私の名前を勝手に使ってファンを誘導するのはやめてほしい」

公の場で長年隠され続けていた「既に脱退していた事実」と「修復不能な絶縁状態」が、本人の口から直接明かされた瞬間でした。

確執といじめ疑惑の背景|メンバー間の歪んだ力関係とRYO-Zとの関係

告発の中で最もファンに衝撃を与えたのが、グループ内部における「いじめ」や「パシリのような扱い」についての言及でした。RIP SLYMEは幼稚園からの幼馴染(RYO-ZとILMARI)を中心とするスクールカースト的な仲間意識からスタートしたグループです。しかし、商業的な成功を収めるにつれて、その閉鎖的な関係性が仇となっていきました。

PESはメロディアスなフックの作曲やトラックメイク、楽曲のプロデュース面でグループの屋台骨を支える極めて重要な役割を担っていました。しかし、関係者の証言や本人の告白によると、クリエイティブ面での多大な貢献に対して正当な敬意が払われることはなく、グループ内のヒエラルキーにおいて常に不当な扱いを受けていたとされています。

特にリーダー的立ち位置にあったRYO-Zとの関係性は修復不可能なレベルに達していました。PESがグループの将来や待遇改善、制作体制について真剣に対話を試みても、取り合ってもらえないばかりか、精神的に孤立させられる状況が常態化。PESは手記やコメントの中で「精神的に限界を迎え、命の危険を感じるほど追い詰められていた」と吐露しています。

2021年11月、騒動の拡大を受けてRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名はYouTube上で謝罪動画を公開。「PESに対する配慮やコミュニケーションが著しく不足していた」と非を認めましたが、長年にわたって蓄積した心の傷と不信感が埋まることはありませんでした。

【徹底比較】RIP SLYME全盛期と脱退劇前後のタイムライン・関係値データ

グループの結成から絶縁告発、そして現在の各ポジションに至るまでの経緯を客観的データとして整理しました。

時期・タイムライン 発生した出来事・事実関係 PES側の状況・心理状態 編集部の分析・関係値評価
2001年〜2010年
(メジャー全盛期)
「楽園ベイベー」「熱帯夜」などミリオンヒット連発。日本武道館公演などトップアーティストへ。 楽曲制作・フックの要として多忙を極めるも、グループ内の序列や雑務の押し付けに苦悩。 【潜在的亀裂】商業的成功の陰で、クリエイターとしての過重負荷と力関係の固定化が進行。
2017年9月
(極秘脱退)
SUの不倫報道に伴いグループ活動が停滞。PESが正式に脱退届を提出し、事務所も退社。 精神的限界に達し「これ以上一緒にいると自分が壊れる」と判断し離脱。公式発表は伏せられる。 【完全決裂】事務所側の都合等で脱退が公表されず、ファンと本人の間に情報格差が生じる。
2018年10月
(活動休止)
RIP SLYME公式サイトが閉鎖。グループとしての活動休止が正式発表される。 既に部外者となっていたが、世間からは「休止中メンバー」として扱われ続けるジレンマ。 【膠着状態】残されたメンバーとの対話は一切行われず、音信不通・接触拒否が続く。
2021年10月〜11月
(告発と謝罪)
3名によるYouTube配信での名前言及を契機に、PESがインスタで脱退の事実といじめを告発。 「二度と関わりたくない」と完全絶縁を宣言。自己防衛のための最終通告を行う。 【修復不可能】3名側が動画で謝罪するも、PES側の拒絶意志は固く、完全な決別が確定。
現在(2026年最新) RIP SLYMEは3名でフェス出演・音源制作。PESは完全独自レーベルでソロ活動に専念。 過去の呪縛から解放され、自身のペースでサーフィン、アパレル、楽曲提供を両立。 【独立共存】交わることのない別々の道を歩んでおり、それぞれのファン層も棲み分けが完了。

【実態検証】ファンの反応とネットの世論|再結成をめぐる残酷なギャップ

この告発劇に対する世間の反応は、当初の「青春のグループが復活してほしい」という単純なノスタルジーから、事態の深刻さが明るみに出るにつれて大きく変容しました。

SNSやネット掲示板(5ちゃんねる、知恵袋等)のリアルな反応を分析すると、世論は大きく次の3つの段階を経て推移しています。

第一段階では、YouTube配信を見たライト層による「5人でまたライブをやってほしい」という無邪気な再結成待望論が多数を占めていました。しかし、この悪意のないファンの声こそが、脱退済みであったPESにとっては深刻な二次被害(精神的プレッシャー)となっていたのです。

第二段階の告発直後には、ネット上に激しい衝撃が走りました。「仲良しグループに見えていたのに、裏ではそんな陰湿な力関係があったのか」「PESが曲を作っていたのにパシリ扱いだったなんてショックすぎる」といった、3人体制側への失望や批判が噴出しました。

そして現在の第三段階においては、「PESさんが穏やかに音楽を続けられているならそれが一番」「無理に過去のグループに縛り付けるのはファン側のエゴだった」というPESの意思を尊重する擁護論が完全に定着しています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「SUの不倫が解散理由」説の嘘

ネット上のまとめ記事やゴシップ記事では、今なお「RIP SLYMEが崩壊したのはSUの女性問題のせい」という言説が見受けられます。しかし、これは構造的な本質を見誤った典型的な誤解です。

確かにSUの不倫報道は、CM契約の解除やライブ活動の停止など、グループの経済活動をストップさせる決定打にはなりました。しかし、それは「既に内部崩壊していた組織の表面張力が破れたきっかけ」に過ぎません。

PES自身が明かしている通り、メンバー間の人間関係の軋みやリスペクトの欠如は、スキャンダルが起きる遥か前、メジャー活動の最盛期から長年にわたって蓄積されていた問題でした。仮にSUの不祥事がなかったとしても、PESの心身の疲弊は限界に達しており、遅かれ早かれ空中分解は避けられない構造だったと言えます。

また、「PESが一方的にグループを捨てた」という批判も事実無根です。PESは2017年の脱退時にグループのブランドイメージを傷つけないよう配慮し、沈黙を守り続けていました。それを破らざるを得なかったのは、残されたメンバー側が彼の意思を無視して「再結成の道具」として名前を消費し続けたためでした。

PESの現在とソロ活動のリアル|音楽的自立とクリエイティブの深化

現在、PESはかつてのグループの喧騒から完全に距離を置き、自身のレーベルやプロジェクトを通じて極めて質の高い音楽活動を継続しています。

自らのライフスタイルであるサーフィンやスケートボードカルチャーと結びついたオーガニックなサウンドメイクをはじめ、新進気鋭のインディーズアーティストとのコラボレーション、映画・舞台への楽曲提供など、そのクリエイティビティは衰えるどころかより純度の高いものへと進化を遂げました。

SNSで発信される現在の様子からも、グループ時代に見られたプレッシャーや表情の翳りは消え去り、自分自身のペースで音楽と向き合える健全な生活環境を取り戻していることが伺えます。

【プロの結論】クリエイティブ組織における「心理的安全性」と境界線の重要性

RIP SLYMEとPESの決別から得られる最大の教訓は、「学生時代の仲間意識(サークル的ノリ)で始まった組織が商業化された際に生じる、心理的安全性の崩壊」という構造的リスクです。

友人関係からスタートしたクリエイティブチームでは、役割分担の不均衡や発言力の格差が「あうんの呼吸」や「ノリ」という名の下で放置されがちです。真面目に制作と向き合う人間ほど過度な負荷を背負い込み、組織内のヒエラルキーによって声を上げられなくなるという現象は、一般社会の企業やプロジェクトチームでも頻繁に発生します。

PESが選んだ「完全な絶縁」という選択は、外野から見れば冷徹に映る可能性があります。しかし、自己の尊厳とメンタルヘルスを守るためには、健全な心理的バウンダリー(境界線)を引き、どれほど過去の栄光があろうとも有害な人間関係から完全に身を引く勇気が不可欠であることを、彼の行動は示しています。

【pes リップ スライム】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:PESがリップスライムを脱退した本当の理由は何ですか?
A1:表向きのきっかけとなったSUのスキャンダル以前から、メンバー内における不当な力関係や「パシリ・いじめのような扱い」、対話を求めても無視される環境に長年苦しめられ、精神的に限界に達したことが本当の脱退理由です。2017年9月に既に脱退していました。

Q2:PESとRYO-Zたちの不仲・いじめは本当だったのですか?
A2:PES本人がSNSや公式サイト上で「いじめのような状態にあった」「彼らに関わりたくない」と告発しており、残されたメンバー側もYouTubeの謝罪動画で配慮や対話が著しく欠如していた事実を認めています。

Q3:今後、PESがリップスライムに復帰して5人で再結成する可能性はありますか?
A3:可能性は完全にゼロです。PES自身が「二度と関わりたくない」と明確に拒絶しており、現在は別々の道を歩んでいます。残るメンバーも現在は3人体制での活動を固定化させています。

Q4:脱退後のPESは現在どんな活動をしていますか?
A4:自身の主宰するレーベルでのソロ音源リリースをはじめ、他アーティストへの楽曲提供、プロデュース業、サーフィンやスケートカルチャーを取り入れたアパレル活動など、独立したアーティストとして充実した活動を展開しています。

平成の日本の音楽シーンに輝かしい足跡を残したRIP SLYME。その黄金期を支えたPESの脱退劇は、単なるメンバー間の不仲という言葉では片付けられない、組織の力関係と人間関係の深刻な軋轢がもたらした必然の結末でした。

2017年の脱退から現在に至るまで、PESが下した決断は決して後ろ向きなものではなく、表現者として、そして一人の人間としての尊厳を取り戻すための不可欠な選択でした。過去の名曲たちが色褪せることはありませんが、いま私たちが目を向けるべきは、過去の再結成幻想ではなく、自立した環境で新たな音楽を紡ぎ続ける現在のPESの誠実な歩みそのものです。

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黒崎 灯里

映画ライター11年。公開日と配信日は配給の公式発表で照合し、内容は結末に触れない範囲で書いています。

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